女装において、外見を良く見せることが重要なのは言うまでもありません。
しかし、見えない部分も気を抜いてはいけませんよ。
むしろ、見えない部分に気を遣うことで、女装に自信が持てたり、気持ちが高まったりするのです。
『勝負下着』なんていう言葉は、正にそこからきています。下着は心理的に大きく影響する要素なので、自分の好みを優先し、楽しんで選んでいきましょう。

『今日、勝負下着だから仕事がんばろう!』とかね。

なんか聞いたことあるかも。
下着は見えない部分だけに、結構攻めたデザインも着やすいのが利点です。私は下着選びが楽しくて、ほとんどの種類を試したのではないかと思うほどです。
今回は一般的な女性用下着をピックアップして、選び方のポイントを紹介します。また、私の経験から女装向けの注意点も添えていますので、初めての方は是非参考にしてください。
女装男子のブラジャー選び

ブラジャーを着けると、身も心も引き締まります。
これがないと女装は始まりませんので、胸が小さい女装男子もブラジャーは必須です。
ブラジャーのサイズの見方
ブラジャーには『A65』『C70』といったサイズ表記がされています。
アルファベットの部分がカップサイズ、数値の部分がアンダーバストのサイズです。
カップサイズ
カップサイズはトップバストとアンダーバストの差(cm)で決まります。
- トップバスト → 胸囲の一番大きな部分(乳首のライン)
- アンダーバスト → 胸囲の一番細い部分(胸の麓ライン)
それぞれメジャーで測り、自分のカップサイズを確認してください。カップサイズのアルファベットは以下のように決まっています。
アンダーバスト
アンダーバストについては、その数値がそのままベルトの長さになります。
こちらは70cm、75cm、80cmと、5cm刻みでサイズアップしていきます。
以上を踏まえて例を挙げると、トップ83cmアンダー76cmの私の場合、適正サイズは『AA75』となります。
※AAはAのひとつ下のサイズで「ダブルAカップ」と呼びます。
ブラジャーのカップの種類
乳房を支えるカップの形状にも種類があり、覆う面積によってフルカップ・3/4カップ・1/2カップなどがあります。


こちらはお好みではありますが、3/4カップがデザインの種類も多く、胸のささやかな女装男子でも自然な膨らみに見せられるのでオススメです。
ブラジャーのホック
一般的なブラジャーは背中側でホックを引っ掛けて留めます。
また、ホックを掛ける箇所は3つ程あるため、多少のサイズ誤差は問題ありません。
しかし、一部のブラジャーは前側で留める『フロントホック』を採用しています。

フロントホックのブラジャーは留め箇所の調整ができないため、ぴったりサイズを選ぶ必要があります。

ブラの基本は以上ですが、女装男子の場合はもうワンポイント。
女装男子は胸を盛った方がいい!?
ほとんどの女装男子は、バストはAカップにも満たないのに、胸囲・肩幅・背丈は一般的な女性より大きな方が多いかと思います。
そのような女装男子は、1~2サイズ大きなカップを選ぶことで、全体のシルエットを整えることができます。

女装はファッション。良く見えるに越したことはない。
ちなみに、先ほど適正サイズ『AA75』と言った私も、実際は『B75』を選んでいます。
なお、カップ内に隙間ができる場合は詰め物を入れ、胸元の開いたトップスは避けるようにしましょう。
ヌーブラ

ヌーブラは乳房を寄せ上げて大きく見せられるアイテムです。
ある程度のボリュームがあれば谷間も作れるため、攻めたコーディネートも可能になります。
胸周りに寄せられそうなお肉がある方は、ヌーブラを試してみてはいかがでしょうか。
女装男子のショーツ選び

ショーツはいわゆるパンティのことですが、一般的にショーツと呼びます。
サイズに関しては、メンズと同様に『M~LL』といった表記がメインなので、サイズは選びやすいと思います。
なお、メンズショーツのサイズはウエスト基準なのに対し、レディースショーツはヒップサイズが基準になっています。

ところで、ショーツの前側に付いてるリボンは何の意味があるんでしょうか?

『前後の目印』『可愛いから』と諸説ある。
ブラジャー&ショーツセット
これまで個別に紹介してきましたが、ブラジャーとショーツは柄の揃ったセット品を買うのが定番です。
1,000円程度から買えますので、初めての方は手頃なブラ&ショーツセットを買ってサイズ感を確かめると良いでしょう。
Tバックショーツ・ローライスショーツ
Tバックでセクシーに決めたい方もいると思います。その際は、特に布面積と股上の深さを見て選びましょう。
先ほども書きましたが、布面積が小さいショーツは局部が収まらない場合があります。メンズのブーメランパンツのようにはなりませんよ。


私の経験上、局部の収まりが悪いと長時間履いていられません。かなりストレスになるため、この場合はデザインよりも履き心地の方が優先です。
同様に、ローライズショーツやヒップハンガーも股上が浅すぎないか注意しましょう。

ちなみに、Tバックショーツは単品でもそれほど高価なものではありませんが、軽く試してみたい方にはブラ・ショーツ・Tバックの欲張りセットもありますよ。
紐パン
紐パンはサイドが紐になっている、結んで止めるタイプのショーツです。
お店では『サイドひもショーツ』などと呼ばれます。

紐の締め加減で局部のゆとりを調整できるため、普通のショーツが窮屈に感じられる方は紐パンを試すといいかもしれません。
女装男子のインナー選び
ブラジャー・ショーツの次はインナー(肌着)を見ていきましょう。ブラ透け防止や防寒など、インナーは割と重要です。
キャミソール

キャミソールはレディース特有のインナーウェアです。袖がないのが特徴で、タンクトップの肩部をひも状にしたものとお考え下さい。
キャミソールは嵩張らないので、メンズの肌着よりも着やすいかもしれません。重宝するというより、当たり前のインナーなので一着は持っておきましょう。
また、トップスとして見せられるタイプのキャミソールもあるので、着回しを考えてデザインを選ぶと捗りますよ。
スリップ
スリップはキャミソールの丈を長くしたワンピース状のインナーウェアです。
サテン生地で作られているものが多く、サラサラした肌触りが肌と服の擦れを軽減します。

膝上くらいまで丈があるため、ボトムスはスカート。特に裏地のないスカートには相性がいいと思います。
なお、キャミソール・スリップのサイズはメンズのインナー感覚で選べばOKです。
女装男子のパンスト・タイツ選び
スカートやショートパンツで脚を出したい方は、パンスト(パンティストッキング)やタイツを履くと脚をキレイに見せることができます。

パンスト・タイツのサイズは『M~L』『L~LL』が多いです。
身長に合わせれば問題ありませんが、脚の長い方は『L~LL』にしておきましょう。丈が短いとズレ落ちてきます。
デニールとhPa(ヘクトパスカル)
パンストやタイツにはデニール・hPa(ヘクトパスカル)という単位があります。

ちなみに、25デニールを境にストッキングとタイツが分れます。
なお、一般的なパンストは5~10hPaで、サポートタイプなら10~20hPa程度となっています。
パンストは結構奥が深いレッグウェアです。上手に履けば高い美脚効果を得られますので、美脚を意識される方は以下の記事を参考にしてみてください。
女装男子のガーターベルト選び
ガーターベルトはガーターストッキング(太もも丈のストッキング)を吊り下げるベルト状の下着です。ストッキングとセットで扱われる場合もあります。

ガーターベルトは下着というより『ランジェリー』ってイメージですよね。女性でも滅多に着けないようですが、せっかくなら1セット持っておいて損はないでしょう。

特別な日に着けるとテンション↑↑
女装男子のニーソックス・ニーハイソックス選び
ニーソックスは膝の上まである長いソックスです。
一時期流行ったので履いてみたい方もいいのでは?

ひざ上よりもっと長いものをニーハイソックス、太股の付け根くらいまであるものはサイハイソックスと呼びます。

長いソックスはショートパンツやミニスカートに合わせるのが定番です。
丈によってはタイツのようにも見せられるので、タイツが窮屈という方にもおすすめです。
パンストやニーソックス以外にもレッグウェアはたくさんあります。脚に自信のある方は以下の記事を参考に脚を飾ってみてはいかがでしょうか。

下着選びは以上。ここからは女装男子向けの下着コラムになります。
女装男子が女性用下着を買う方法
男性がどのようにして女性用の下着を買うか悩まれている方もいるでしょう。
ズバリ通販で買ってください。私は数えきれないほど通販で女性用品を買っていますが、トラブルに遭ったことはありません。
不安な方は以下の記事も参考にしてください。通販企業に勤めていた私の経験から書いています。
また、お店は『京都発インナーショップ白鳩』がおすすめです。普段使い用からリッチな下着まで幅広く揃っていて、取り扱いブランドも豊富です。私は大体ここで買っています。
女装時の局部はどうするのが正解?

ところで、レディースショーツって男が普通に履けるのかな?

それはちょっと工夫が必要かもね。
ショーツはなるべく布面積が広く、股上の深いものを選べと念押ししましたが、実際に局部をどう収納するか考えてみます。
局部の収納方法
私的にはショーツ内の収納方法は以下の2パターン。
- 上向き:おへそに向けて下腹に沿わせるように収める
- 下向き:男性のブリーフのように股の間に収める
お好みではありますが、上向きの方がショーツの収まりが良く、股の間に何もないため、女性的な感じになると思います。
隙間が気になる場合はパンストやタイツを履いてカバーしましょう。
下着女装の最終兵器:タック(タッキング)
男性が女性のような局部を再現する方法として『タック』と呼ばれる手法もあります。
なお、おすすめはしませんが、簡易的な方法としてタッキング用のショーツもあります。


※タッキングは性器を圧迫します。機能障害のリスクもあるので無理はしないでください。

タッキングはマニア向けだね。ご使用は計画的に。
カバーパンツは男性の局部をパットで覆い、女性のような局部に見せる下着です。タックよりは安全でメジャーな手法です。
タック・カバーパンツの上からショーツを履けば、より女性的な見た目が作れますよ。
コツカケ(骨掛け)

女装絡みでコツカケという技を耳にしました。
某掲示板で、女装のためにコツカケをしている人の書き込みを見たことがありますが、安全とは言えなさそうでした。
ちなみに、コツカケは空手において金的を無効化する技との説がありますが、実際に空手で使われていたのかは不明です。

やるかどうかは自己の判断で。
下着女装も女装の一つの形
下着だけでも女装は楽しめます。
女装ができない環境にいる男性の中には、下着女装で生活されている方もいるとか。
軽く女装を試してみたい方は、下着女装から始めてみてはいかがでしょうか。

『見た目は男、下着は女』ってヤバイ奴じゃん。

そのギャップと背徳感にハマる人も多いみたい。
まとめ
女性用の下着選びと、下着にまつわる話をしました。
今回紹介した下着以外にも、セクシー系の下着やレッグウェアなど、まだまだあります。
理想の女装像に合わせて探していってくださいね。
そして、下着が整ったら洋服の方も揃えていきましょう。
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