初めてのウィッグってどう選んだらいいんだろう…
まずは無難なところから攻めてみようか。
『髪は女の命』なんて聞き飽きたフレーズですが、それだけ髪は女性の印象を左右する要素ということです。当然、女装でも。
女装男子の多くはウィッグでヘアセットすることになると思いますが、どんなウィッグを選べばいいのか迷われていませんか?
そのような方はこの記事でウィッグの要点を押さえていってください。
女装男子が失敗しないウィッグ選びのポイント
ウィッグは髪型・髪色を自由に選べるため、地毛では難しいヘアースタイルも簡単に実現することができます。
しかし、何でもできるが故に失敗もしやすいものです。
そのため、ウィッグを初めて購入される方は以下の点を押さえて上手に選んでください。
初めてのウィッグは冒険しすぎない
私が初めて買ったウィッグは金髪ロングの縦巻きでした。
小話入ります。
今の私ならまず選びませんが、その時はウィッグショップのモデルさんがすごく似合っていたので、「私もこんな感じになりたい!」と衝動的に買ってしまいました。
しかし、当然そんな髪型が一般男性に似合うはずもなく、出来上がったのは『会社の飲み会で雑な女装をさせられた新入社員』のような典型的女装男でした。
この失敗に学ぶことは、冒険しすぎないことです。
いろんなデザインのウィッグに目移りするとは思いますが、外で奇抜なヘアスタイルの女性はあまり見かけませんよね。
ですので、初めて買うウィッグは自然な色で、クセの少ないものを選びましょう。
ウィッグの価格と質について
ウィッグは数千円から数万円するものまで幅広いグレードがあり、価格が高いほどクオリティも高くなる傾向にあります。
■人工毛・マシンメイド(機械植え)
⇒5,000円前後で買えるが、毛質が安っぽく見えたり、生え方が整いすぎているものがある。
■人毛・ハンドメイド(手植え)
⇒1万円以上するが、毛質や生え方は自然(天然)に近い。
どのグレードのウィッグを選ぶべきか
最近のウィッグは安価なものでもそれなりに見えますが、女装のクオリティを高めたいなら高価なウィッグが良いと言えます。
どのグレードにするかお悩みの方へ↓
■費用を抑えたい・自分に似合うヘアスタイルを試している
⇒数千円で買えるウィッグ(人口毛、マシンメイドなど)
■ヘアスタイルが定まっている・クオリティ重視
⇒1万円以上のウィッグ(人毛、ハンドメイドなど)
迷ったら黒~茶系のロングストレート
どんなウィッグがいいか決めきれない方は、とりあえず黒か茶系のロングストレートが無難です。
定番のヘアスタイルなので大きくハズすことは少ないでしょう。
なお、真っ黒よりは、少し茶色味がかった黒(ダークブラウンなど)の方が明るくていい感じに見えると思います。
ウィッグの買い方
ウィッグの購入は、女性向けウィッグの通販ショップがおすすめです。
女装に適したウィッグを買える実店舗が少数というのもありますが、ラインナップも価格的にも通販の方が良かったりします。
女装におすすめのウィッグヘアースタイル
それでは、具体的なヘアースタイルを見てみましょう。
「私がこの髪型だったら~」って想像しながら。
ロング(ストレート)
可愛い系から綺麗系まで幅広く通用する定番スタイル。黒のロングストレートなら清楚な印象もプラス!
ポニーテールやお団子といったアレンジもしやすいため、1つは持っておいて損はありません。
ちなみに、腰の辺りまであるスーパーロングと呼ばれる長さもあります。
背の高さを気にされている方は、スーパーロングにすると高身長を活かせるかもしれませんね。
ミディアム・セミロング
女性の髪型で最も多いのがミディアムヘア(セミロング)と言われ、大人っぽく落ち着いた雰囲気を出せるのが特徴です。
長すぎず、短すぎないバランスのとれたスタイルのため、「ロングだとちょっと重たい」という方にも適しています。
ウェーブ・カール
ウェーブ・カールは、上品ながらも、やわらかい印象を与えるアレンジヘアーです。
長めのヘアーを検討されていて「ストレートだとお堅い感じが気になる」という方にぴったり!
ボブ
ミディアムくらいの長さで、サイドに丸みを持たせたのがボブです。
幅広い世代に人気で、ふんわりしたボブは可愛くフレッシュな感じに、重量感のあるボブは大人っぽくも若々しい雰囲気を出すことができます。
「無難なところで少し遊びが欲しい」という方もボブ系で選んでみてください。
ショート
ショートはボーイッシュやオトナ女子といったイメージのスタイルです。
顔の見える面積が広いため、そこそこハードルの高い髪型でもあります。
首の細い方や顎のラインがすっきりしている方、目元・鼻立ちがはっきりとしている方はショートが映えますよ。
また、中性的なファッションを目指す方にもショートやショートボブが適しています。
ウィッグのカラー
続いて、ヘアカラーについて見てみましょう。
同じヘアースタイルでも、色が違うだけで印象はガラッと変わります。適当に選んではダメです。
ブラック~ダークブラウン系
ブラック~ダークブラウン系の濃い色は、尖りのない自然な装いに向いています。
清楚系・お姉さん系にも定番の色である他、大抵の方は合うと思いますので、迷ったらこのあたりの色を選びましょう。
ライトブラウン系
可愛い系や透明感を意識した女装を目指すなら、明るめの色を選ぶと映えます。
その分、求められるメイクや着こなしのレベルも高くなりますので、やや自信のある方向けとなります。
アッシュ系・ゴールド系
ビジュアルやメイクに自信のある方はアッシュ系やゴールド系で攻めてみるのもアリです。
ただし、あまり強すぎる色は女装感・コスプレ感が出てしまうので注意しましょう。
ウィッグの着け方(被り方)
ウィッグを購入された方向けに着用方法を解説します。
1.地毛をオールバックにするようにしてウィッグネットに収めます。
その際、髪の長い方はポニーテールにして、うなじの辺りに集めてください。
2.ウィッグのおでこ側からウィッグネットに引っかけるようにして被ります。
もみあげ・襟足など、はみ出た部分はウィッグ内に入れる。出っ張りなどを調整して完成です。
ウィッグはウィッグネットの上から被ります。ウィッグがズレにくくなる他、地毛と混ざって見えるのを防いで見栄えが良くなります。
※ウィッグネットは個別でも買えますが、ウィッグ本体に付属していることも多いので、買う時は要チェックです。
ウィッグのお手入れ
ウィッグは放っておくと傷んでしまうため、こまめにメンテナンスする必要があります。
ウィッグを買う時は、ウィッグ用の小物も一緒にチェックしておきましょう。
デイリーケア
まずは日々のケアとして、ウィッグを使う前後と、使わなくても週一回程度のブラッシングをします。
ウィッグ用のミストを吹きかけて、軽くブラシを通すだけでOKです。収納する場合はよく乾燥させてから。
ブラシは女性向けのものがなければ、ウィッグ用にひとつ買ってください。
ウィッグを洗う
ウィッグは頭皮の汗や皮脂で汚れます。汚れ・ニオイを感じたら洗ってください。
目安としては、1日中着用した場合はその日に、短時間の着用なら数回使ったら洗いましょう。また、毛がボサッとしてきた時も洗えばまとまります。
大体のウィッグは普段使いのシャンプーで問題ありませんが、ウィッグ専用のシャンプーを推奨されている製品はその指示に従ってください。
傷んだウィッグへの対処
ケアを怠ったウィッグはこんな風になってしまいます。
このように傷んでしまった場合は、
- まずは毛先の方からブラシでとかしていきます。
- 引っかかる部分はミストをかけたり、指で解くようにして、徐々にブラシを入れる位置を上げていきます。
- 絡みが解けない部分は思い切ってカットします。少しのカットなら不自然なほど変わることはありません。
まだ毛先の細かな乱れは残っていますが、ブラシが通るまでに回復しました。まだ使えるコンディションです。
ウィッグの寿命
ウィッグはお手入れしながら丁寧に扱っていても、徐々に傷んでいきます。
ウィッグの寿命は使用頻度や扱い方に依存する形となりますが、目安として以下の状態まで使い込んだら買い替えの時期です。
- 毛のほつれ・傷みでボサボサになる
- キャップ(毛を植えている部分)が見えるほどの抜け毛がある
- アジャスターゴムが緩んで頭部にフィットしなくなる
ウィッグの保管方法
最後はウィッグの保管方法です。
適当に放っておくと傷みや型崩れの原因となりますので、大事に保管してください。
ウィッグスタンド
一番良いのはウィッグスタンドに掛けておくことです。型崩れや毛が絡むことも少なくなります。
ウィッグをスタンドに掛けたら、ビニール袋を被せたり、クローゼットに入れるなどしてホコリが付かないように保管します。
ウィッグポーチ
ウィッグスタンドがない場合や、見られないように保管したい方はウィッグポーチを使いましょう。
- ウィッグをジッパー付きの袋にふんわりと入れて、軽く空気を抜きます。
- 頭頂部を避けるように折り畳んでポーチに入れます。
※ポーチはウィッグの特典でもらえるお店もあります。また、ウィッグ専用でなくても問題ありません。
おわりに
自分の好きなヘアースタイルになれるって、想像するだけでもワクワクしますよね。
でも、実際に被ったら「あまり似合わなくてガッカリ」なんてこともあります。
そんな時は装飾したり、カットしたりしていろいろ試すといいですよ。
いろんなスタイルのウィッグを使い分けられるようになると、女装がいっそう楽しくなるので、自分に合ったウィッグを探求していってください。
髪型が決まった次は足元を整えませんか?
コメント
顔の形が、頬骨が張り、顎が大きい縄文系(さんまさんみたい?)の場合、ウィッグはどんなのが良いでしょうか?
コメントありがとうございます。
ホームベース型の顔立ちなら、ウェーブのついたミディアムヘアでふんわりエラをカバーするといいと思います。
https://item.rakuten.co.jp/linea-storia/1110135/
広い顎が気になる場合は、エラから顎までカバーできるボブはいかがでしょうか。
https://item.rakuten.co.jp/linea-storia/901100212/
参考になれば幸いです。
面長でオールバックにしにくい髪質もあって余計かお、頭が長く見えてしまいます、オススメのウィッグ、解決方法などございましたら教えていただきたいです
オールバックにしにくい髪質のせいで、ウィッグを被った際に頭頂部がもりあがってしまうということでしょうか。
まずはウィッグネットにしっかり収めるようにしてください。できるだけうなじ辺りに髪を詰め込むような感じで。ウィッグネットが難しい場合は、水泳帽のようなピッタリした被り物を使う手もあります。
それ以外では、地毛にエクステを付ける。
地毛とウィッグが同系色なら、ウィッグネットを使わずに被ることもできます。その代わりズレたり脱げやすいのが難点です。ヘアピンでウィッグと地毛を止めると多少は耐えられるかもしれません。
単純に面長を気にされているということであれば、ボブ系や横にボリュームのある髪型、ロングであればウェーブのついたもの、あとは前髪が長い方が面長の印象は抑えられると思います。